2025年4月1日に、Appleが提供するAI「Apple Intelligence」が、ついに日本語に対応しました。
最新のiOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4へのアップデートにより、これらの機能が利用可能となっています。
これにより、iPhone、iPad、Macのユーザーは、文章や画像の生成など、かなり便利になります。
本記事では、Apple Intelligenceの基本的な使い方を解説します。
Apple Intelligenceとは?
Appleが独自に開発したAI「Apple Intelligence」は、2024年10月にiOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1のアップデートと共にリリースされました。
個人情報はデバイス内で処理され、高いセキュリティを維持しつつ、必要に応じて暗号化されたクラウドリソースも活用します。
ChatGPTアカウントとも連携できるため、有料プランに契約しているユーザーは、より精度の高いAIを利用できます。
Siriを通じてChatGPTにもアクセスが可能で、今までできなかったことがSiriでも処理できるようになるでしょう。
Apple Intelligence対応端末
カテゴリ | モデル | 搭載チップ |
---|---|---|
iPhone | 標準モデルは16以降 | A18 |
Proシリーズは15以降 | A17 Pro 以上 | |
iPad | iPad Pro | M1 以上 |
iPad Air | M1 以上 | |
iPad mini | A17 Pro | |
Mac | MacBook Air | M1 以上 |
MacBook Pro | M1 以上 | |
iMac | M1 以上 | |
Mac mini | M1 以上 | |
Mac Studio | M1 Max 以上 | |
Mac Pro | M2 Ultra |
MacのApple Intelligenceの使い方
Apple Intelligenceの使い方について紹介していきます。
まず設定を開き、「Apple IntelligenceとSiri」を開きます。
ChatGPT連携
下の方に「ChatGPT」の項目があるので選択し、「設定」を選択してから「ChatGPTを有効にする」を選んでください。
上に「サインイン」と表示されるので、すでに持っている人はログインしてください。
ログインが完了するとアカウントが表示されるので、これでSiriができないタスクを、ChatGPTに任せる設定が完了しました。
有料プランの場合、より精度の高いレスポンスを受け取れるので、ChatGPTの有料プランを契約してみましょう。
テキスト生成 or 修正
まず初めに文章を生成してもらったり、校生してもらいましょう。
- メール
- メモ
- keynote
- numbers
- pages
文章作成ツールを使うには、Apple Intelligenceのマークを選択すれば利用できますが、ツールによっては表示されないものもあります。
その場合、右クリックから「作文ツール」を選択することで、Apple Intelligenceを呼び出すことができます。
何もない状態からApple Intelligenceを呼び出すことができれば、0から文章を生成することができます。
もし、文章を変更したいときは、変更したい文章を選択しながらApple Intelligenceを呼び出し、修正依頼をかけることができます。
フレンドリーな文章に変更することもできれば、リスト書きに変換もできますし、表にまとめることだって簡単です。
Image Playgroundで画像生成
MacのLaunchpadの中に新しく「Image Playground」が追加されており、これを開くと画像を生成できます。
ダウンロードにしばらく時間がかかるので、利用する前に一度開いてダウンロードしておきましょう。
Image Playgroundを開くと、チャット画面のようなものが表示されるので、入力ボックスにテキストを入れて送信するだけですぐに画像を生成してくれます。
入力ボックスの上には「提案」があり、そこを選択すると、その要素も含めたイラストが生成されます。
2025年4月時点では、イラストやアニメーション風のみとなっております。
Image Playgroundは画像を挿入できるツールで呼び出すことができるので、keynoteなどからも呼び出すことができます。
メール
メールでは、受信したメールの要約や、返信文の作成が行えます。
メールを開くと一覧が表示され、件名と文章が表示されますが、要約マークが表示されていると、要約が可能です。
長ったらしいメールもApple Intelligenceがまとめてくれます。
返信でもApple Intelligenceを呼び出すことができ、返信ボタンを選択した後にすぐ呼び出される場合もあるそうです。
どちらでもメールの返信を一瞬で作成してくれます。
Siri
今までのSiriはiPhoneの簡単な操作しかできませんでしたが、Apple Intelligenceの誕生によって性能が向上しました。
さらに、ChatGPTと連携することで、Siriができない回答をChatGPTがしてくれます。
iPhoneの場合は連続して会話ができるので、自然な会話にも対応し始めています。
Webサイトの内容を要約
SafariにもApple Intelligenceが統合され、記事を要約できるようになりました。
要約したいサイトにアクセスし、URL横のマークを選択し、「リーダーを表示」させ、記事タイトル下に「要約」があるので、選択すると記事を要約してくれます。
現在は要約の内容が物足りない感もありますが、そのうちより理解できる要約になることを願っています。
議事録の要約(メモ帳)
メモ帳で録音した場合や、留守番電話が来た際はメモ帳に録音データが表示されていると思います。
録音データを選択すると、画面右側に文字起こししたテキストが表示され、さらに上には要約ボタンも設置されています。
新しくアプリをダウンロードすることなく、議事録が完璧になる未来も近いでしょう。
写真の不要なものを削除
とうとうAppleデバイスでも、写真に写った不要なものを削除する機能が搭載されました。
写真を開き、写真を選択し、「編集」を選択したあと、「クリーンアップ」を選びます。
すると、Apple Intelligenceが不要だと推測したものが虹色で色が変化し、クリックするだけで削除できるようになりました。
消去は対象物を囲むだけで削除が可能で、レタッチは選択した部分だけを削除できます。
絵文字(ジェン文字)
メッセージアプリではApple独自の絵文字が利用できますが、Apple Intelligenceによって、自作の絵文字が利用できるようになりました。
メッセージ入力ボックスの右側にある顔マークを選択し、さらに右上の「顔にプラスマーク」が表示されたマークを選択すると、Apple Intelligenceが呼び出されます。
作りたいジェン文字をテキストで指示するだけで、一瞬で作ってくれるので、そのままメッセージとして送信が可能です。
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