動画生成AIを使ってみたけれど、「思った通りの映像が作れない…」と感じていませんか?
特に、プロンプトだけで動画を生成するのは難しく、クオリティが安定しないことも多いですよね。
そんな方におすすめなのが、画像を使って動画を生成する方法です。
画像から動画を生成すれば、完成イメージを事前にコントロールしやすく、短いプロンプトでも高品質な動画が作成できます。
本記事では、画像を使った動画生成のメリットや、成功させるためのプロンプト作成のコツを、初心者でもわかりやすく解説します。
これから動画生成を始めたい方や、より良い結果を求める方は必見です!
動画生成AIはプロンプトや画像、動画がポイント
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
プロンプト |
|
|
画像 |
|
|
動画 |
|
|
動画生成AIを活用するためには、まずプロンプトと画像や動画のクオリティが大切です。
ユーザーがイメージする内容や、雰囲気を伝えるプロンプトは、生成結果に大きな影響を与えます。
構図や絵の雰囲気、位置関係なども重要になります。
プロンプトで動画を生成する場合
プロンプトのみで動画を生成する際、まず完成系のイメージをしてから、細かいシーンや要素を記入しましょう。
とても短いプロンプトだと、情報が不足してしまい、クオリティの低い動画が生成されてしまいます。
ですが、動画生成AIサービスによっては簡単なプロンプトでも、そこから拡張を行ってくれ、AIがプロンプトを作り替えてから動画を生成してくれるものまで存在します。
なので、初心者はこれでもいいかもしれませんが、作りたいものが明確になっている場合はその機能は使わないほうがいいでしょう。
自分のイメージする動画を生成したい方は、自分でプロンプトを作り上げる必要があります。
キーワードや文章を作り込むことで、AIはユーザーの意図をより把握し、質の高い動画を生成します。
画像から動画を生成する場合
画像を素材として動画を生成する方法は、動画を生成する前からある程度イメージできるメリットがあります。
動画と比較すると、画像の方がコストが低く、失敗しても負担を大幅に減らせるのもうれしいですよね。
さらに、画像データを用意することで、とてもシンプルな短いプロンプトでも、それなりの動画を生成できるのも特徴です。
画像を無制限に生成できるサービスを契約していない場合、追加で費用がかかってしまうので、無料で利用できる画像生成AIを探してみましょう。
ChatGPTは無料プランでも毎日数枚は画像が生成でき、Geminiも無料で生成できるので、おすすめです。
動画から動画を生成する場合
動画から動画を生成する場合、元動画の動きや雰囲気を活かせる点が大きなメリットです。
シンプルな動画でもプロンプトで肉付けすることで、よりクオリティの高い動画が生成できます。
また、カット編集やエフェクト追加によって独自性を出せるのも特徴です。
複雑な動画の場合は、シーンごとに分けて生成することで理想に近づけやすくなります。
元動画の内容に応じて適切なプロンプトを作ることで、質が高まるでしょう。
動画生成AIをプロンプトで生成するコツ
動画生成AIをプロンプトで扱う際、まず完成イメージやコンセプトを決めましょう。
「こんなのが作りたい」というイメージがあれば、数分で作り込むことができるので、その手順を紹介していこうと思います。
これからプロンプトを作る上で、Googleのスプレッドシートがあると便利なので、利用してみましょう!
公式のドキュメントを読む
動画生成AIの公式ドキュメントは、そのAIの特徴や操作方法を把握するために必要です。
ただ、多くの動画生成AIサービスは英語のドキュメントなので、スプレッドシートなどに翻訳したものを貼り付けておくのがいいでしょう。
ドキュメントには「コツ」と「プロンプトの例」があるので、その辺りの情報をスプレッドシートなどにメモしておきましょう。
動画生成AIサービスごとにシートを分けておくと、作業効率が高まります。
ChatGPTに要約してもらう
ドキュメントが長い場合「SearchGPT」や、自分でコピーして文章を提供して、要約してもらいましょう。
大体の動画生成AIのドキュメントは英語で書かれているので、日本語に翻訳したものも、メモしておくのがおすすめです。
それをスプレッドシートに個人用のノートとして使いましょう。
ChatGPTでプロンプトを作ってもらう
ドキュメントを理解したとしても、急に作れるわけではないので、ChatGPTやGeminiを活用しましょう。
先ほどメモした「コツ」や「プロンプトの例」をChatGPTに提供して、こんな感じのプロンプトを作ってくださいとお願いしてみましょう。
これからRunwayのGenで動画生成を行います。
公式ドキュメントでは「[カメラの動き]: [シーンの設定]。[追加の詳細]。」のようなフォーマットが定められているので、下記の要望をこんな感じに作ってください。
ドローンが、横浜の街中でブレイクダンスをしている人物を旋回して、撮影しているイメージ。
このようにChatGPTやGeminiに提供するだけで、プロンプトを作成してくれますので、よければ上記をコピーして使ってみてください。
動画生成AIを画像から生成するコツ
画像から動画を生成する場合、ある程度「こんな感じのものを作りたい」とイメージできている方にお勧めしています。
いきなり動画生成AIを利用すると、想像もできない動画を生成することもありますが、逆にそれを求めているユーザーもいるはずです。
動画生成のクレジット数を無駄にしたくない方は、画像から動画を生成しましょう。
DALLやImageFXで画像を生成
ChatGPTで利用できるDALLや、GoogleのImageFXなどを活用すれば、動画生成するための素材を生成できます。
この二つとも文章のみで画像を生成できるので、誰でも簡単に行えます。
ChatGPTは無料ユーザーだと一日あたりの生成枚数に上限があるので、Googleをお勧めしていますが、そのうちにGoogleも無料ユーザーの制限をかけることが予測できます。
毎日少しづつ素材を作っておくのもいいかもしれません。
画像生成は下記のように、情報をできるだけ多く与えてあげると、イメージに近い画像を生成してくれます。
廃墟と化した未来都市, 赤い夕日が差し込む, 朽ち果てた建物と崩れた道路, フォトリアル, シネマティック, 高解像度の横長の画像を生成してください。
こんな感じにキーワード形式でも生成できます。
七色の華麗な一羽の蝶々が飛んでいる、横長の写真を生成してください。
ちょっとした文章でも構いません。
必要であれば画像編集ソフトで編集
生成された画像をそのまま使用するだけでなく、画像編集ソフトを利用することで、さらに完成度を高めることができます。
色補正や不要なものを削除、レイヤーの追加など、細かい場所の修正により、動画全体の雰囲気を整えることができます。
また、画像の編集過程で新たなアイディアが生まれることも多く、クリエイティブな視点でもおすすめです。
動画生成AIサービスにアップロード→プロンプト作成
画像を編集・調整した後は、動画生成AIサービスにアップロードし、プロンプトを作成しましょう。
アップロードされた画像に対して、被写体の動きやカメラアングルを指示するか、またシーンの切り替えやタイミングをどのように設定するかを具体的に指示することで、よりイメージに沿った動画が生成されます。
画像があるとよりクオリティの高い動画を生成してくれますが、プロンプトを調整することでより完成度が高まります。
動画生成AIを動画から生成するコツ
動画から動画を生成する場合、元動画(素材)の雰囲気や動きをそのまま表現しやすいのが大きなメリットです。
特に、シンプルな動画でも元動画の動きを活かしてクオリティを高められます。
プロンプトは細かく設定する必要がなく、スタイル変更やエフェクトの追加など、シンプルな指示でも理想の動画に近づけやすいのが特徴です。
まずは素材となる動画を作る
動画生成AIで高品質な映像を作るには、まず素材となる動画の準備が重要です。
BlenderやUnreal Engineなどの3Dソフトを活用すれば、簡単な3Dアニメーションやシーンを作成できます。
また、After EffectsやPremiere Proなどのアニメーション作成ソフトを使えば、2D動画やエフェクト付きの映像も短時間で作れます。
元動画のクオリティが高いほどAIが生成する最終動画の仕上がりも良くなりますが、立方体や球体など図形を組み合わせ、カメラアングルを移動するだけでも構いません。
建物のデザインや森など、肉付けは動画生成AIが行ってくれます。
動画生成AIサービスにアップロード→プロンプト作成
素材となる動画が完成したら、動画生成AIサービスにアップロードしてプロンプトを設定します。
元動画がある場合、複雑な指示を入れなくてもシンプルなプロンプトで、クオリティの高い動画を生成できます。
さらに、プロンプトに「アニメ風」「リアルな質感」などの指示を追加すれば、元動画の構成を活かしつつ、絵柄や雰囲気を変えることも可能です。
素材となる元動画を踏まえながらプロンプトを工夫することで、理想の映像を生成することができます。
動画生成AIの機能を活用
動画生成AIには、クリエイティブな映像を作るための機能も備わっています。
その中でも、キーフレームやストーリーボードといった機能は、動画の流れや構成を細かく調整し、イメージした映像をより再現するのに必要です。
これらの機能を活用することで、イメージした動画が完成します。
キーフレームやストーリーボード
キーフレームとストーリーボードは、どちらも動画をコントロールするための機能で、動画生成AIサービスに組み込まれていることがあります。
キーフレームは、動画の開始時と終了時の映像を、画像で指定できます。
そのため、最初と最後は100%再現できるため、明確な流れが決まっている場合におすすめです。
一方、ストーリーボードは、動画の全体的な流れを数秒単位で指示できます。
各シーンを画像やテキストで指示し、シーンとシーンのつながりや、タイミングを調整します。
「キーフレーム」「ストーリーボード」どちらも、動画の中盤や最後をコントロールできますが、極端に内容が変化すると、不自然な動画となることもあります。
そのため、「キーフレーム」では画像のスタイルを統一したり、「ストーリーボード」では指示と指示の間に余裕を持つことが推奨されています。
ループ機能
ループ機能は、映像の最初と最後が繋がるような動画生成機能です。
ショート動画で利用されることが想定され、ループの活用によって、自然な繰り返し再生ができるようになります。
繰り返す再生数が増えれば、アルゴリズム的にも良い判定が出るでしょう。
ショート動画の魅力を最大限に引き出すには、ループの長さやタイミングを工夫することが重要です。
動画生成AIのプロンプトと画像は命
このように動画は「テキスト」「画像」さらに「動画」からも生成が可能です。
どの方法を取ってもインプットの精度が求められ、それにはプロンプトがとても重要になります。
プロンプトがどうしても難しい場合、ChatGPTなどに作ってもらって、そこから少しづつ調整してみましょう。
コメント