先日落合陽一さんが出演している番組を見ているときに、AIを利用して音楽を制作していたので気になって調べてみました。
Mubertの著作権や収益化の疑問
まず初めにMubertのアカウントが必要ですが、Mubertの公式サイトは英語で記述されている為、使い方やルールをしらべるのに時間が掛かってしまいますよね。
そこで代わりに公式ホームページで翻訳しながら多くの疑問を解決してみました。
Mubertに著作権はある?
結論から言うと著作権はMubertに帰属し、「プロプラン」もしくは「ビジネスプラン」を契約することで、生成した音楽に対して収益化を設定できます。
Music made by AI has no boundaries The abilities of Artificial Intelligence and the creativity of music producers make possible a symbiotic relationship between humans and algorithms. Millions of samples from hundreds of artists feed into Mubert, and the AI takes it from there. Each new piece of royalty-free music is instantly generated and flawlessly suited to its purpose. Collaboration like no other, humans and technology unite to bring the perfect sound every time. Mubertの公式サイト
上記の文章は公式サイトに記述されていますが、DeepLで翻訳してみました。
AIがつくる音楽に国境はない 人工知能の能力と音楽プロデューサーの創造性が、人間とアルゴリズムの共生を可能にします。何百ものアーティストの何百ものサンプルがMubertに供給され、そこからAIがそれを取り込みます。 ロイヤリティフリーの新しい音楽が瞬時に生成され、その用途にぴったりと合うようになるのです。人間とテクノロジーのコラボレーションが、常に完璧なサウンドを生み出します。 Mubertの公式サイト(日本語訳)
Mubertでクリエイティブ活動はしていいの?
無料プランやアンバサダープランでは、利用していいものの、収益化は禁止されており、Mubertのクレジット表記が必要になります。
MubertのAPIでできる事
APIキー経由での生成は商用利用のために利用できますが、無料では利用できません。
Mubertの始め方
- アカウント作成(アカウント作成と曲の生成は無料、ダウンロードだけ有料)
- ログイン後の画面から作曲 or ソースコードで作曲
はじめに、Mubertアカウントを準備しましょう。
音楽の作成自体は無料なので、体験するにはちょうどいいかもしれません。
「実際に曲を作って気に入れば購入」という感じでやれば間違いありません。
また、公式サイトの機能として、AIで生成した音楽を販売することもできます。
販売すると、ロイヤリティとして収益を受け取れます。
アカウント作成後ヘッダーからアーティストになるをクリックしましょう。

料金
プラン名 | 料金(月額) | トラック数 | 特徴 |
---|---|---|---|
Ambassador (無料プラン) | Free | 25トラック / 月 | MP3(帰属表示あり)、NFTサウンドトラック |
Creator | $11.69 / 月(年払い) | 500トラック / 月 |
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Pro | $32.49 / 月(年払い) | 500トラック / 月 |
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Business | $149.29 / 月(年払い) | 1000トラック / 月 |
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Mubertの使い方
実際にMubertを利用して、音楽を生成してみましょう。
Mubertのサイトで実行(こっちがおすすめ)

上記にアクセスして音楽を生成します。

項目 | 詳細 |
---|---|
Enter prompt or upload image | 英語でプロンプトを記述するか、画像をアップロードして、どのような曲を作るかを指示します。 |
Set type | Track→3~5分程度の標準的な音楽におすすめの設定です。 Loop→ループ再生に適した音楽なのでショート動画などにおすすめです。 Mix→長時間の生成に沿った曲を作るのでBGMなどにおすすめです。 Jingle→40秒で完結する音楽を生成するので、これもショート動画などにおすすめです。 |
Set duration | 5秒~25分に曲の長さを設定できます |
最後に「Generate Track」を押すと生成するので、待ちましょう。
Google Colabで実行
GitHubからソースコードをダウンロード
冒頭でも紹介しましたが、今回利用するのは「Google Colaboratory」と「Mubert_Text_to_Music.ipynb」です。
初めに「Mubert_Text_to_Music」をGitからダウンロードしてきましょう。
上記のURLから移動できます。
ダウンロードするとzipファイルとしてダウンロードされます。
とりあえずzipファイルを解凍しておきましょう。
Google Colaboratoryにファイルをアップロード
次に「Google Colaboratory」にアクセスしてください。
アクセスすると左上に「ファイル」とあるので、選択してから「ノートブックをアップロード」を選択してください。
アップロードするものは先ほど解凍した「Mubert_Text_to_Music_main」の中にある「Mubert_Text_to_Music.ipynb」をアップロードします。
ファイル自体はとても軽いので、すぐにアップロードが完了するはずです。
Mubertでアカウントを作成する
曲を作るときにメールアドレスの記述が必要なので、アカウントを作成します。
Google Colaboratoryで実行する
概ね準備は完了しましたが、あと少しです。
曲を作成するために必要な環境を整える必要があるので、実行ボタンを上から順に押していきましょう。
上から二個実行すれば、音楽を作る為の環境が整います。
次に入力ボックスがあるので「email」のところにMubertアカウント作成した時のメールアドレスを入力してください。
次にGenerate some musicもしくはBatch generationで音楽を作ります。
上記画像はGenerate some musicです。
「prompt」に曲のキーワード、「duration」に秒数、「loop」にチェックボックスを入れて実行すると、音楽が完成します。
秒数を指定する
durationには音楽の秒数を入力します。
半角数字が入力されている事を確認しましょう。
キーワードを入力する
promptsには音楽を作る為のキーワードを入力します。
例えばYouTube広告を作るときに「化粧品の動画広告」を作りたい場合は「Very beautiful cosmetics.」のような感じで英語で入力しましょう。
実際に「Very beautiful cosmetics.」で曲を作ってみました。下記の音楽を聴いてみてください。
自分の作りたい曲を連想できる英文を入力すると、AIがそれを元に曲を作ってくれます。
次の画像はBatch generationで、プログラムに直接書き込む仕様です。
最後に曲を保存して終了
全ての実行が完了すると再生ボタンが表示されるので、再生ボタンをクリックして聴いてみましょう。
気に入れば右側の点をクリックしてダウンロードしましょう。
一度作成した曲は二度と作れないので注意しましょう。
音楽生成AIの作曲レベルはとても高くなっている
キーワードとの関連はジャンルによって少し違うような気もします。
ですが「文章を変更する」や「より具体的に文章を設定」すると求めている音楽に出会えるかもしれません。
曲のレベル自体はとても高いので、動画制作や、カフェで流す音楽に困っている方はぜひ作曲してみましょう。
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