YouTubeやTikTokなどの動画を作成していると「この曲王道すぎでなんかな〜」と思うことはありませんか?
特にショート動画ではなく、通常動画を作っていると「この曲あのYoTuberぽくてなんか嫌」と思うことも。
そんなあなたには音楽生成AIをおすすめします。
音楽生成AIは文章や動画生成ほど注目を浴びていませんが、動画を扱う場合とても重要になる分野です。
この記事では音楽生成AIの特徴や、おすすめの生成AIを紹介していきます。
音楽生成AIとは?
音楽生成AIは、その名の通り、AIを活用して音楽を生成する技術のことを指します。
テキストから音楽を生成したり、既存の音楽データを基に、新たな楽曲を作り出したりすることができます。
音楽生成AIにより、作曲スキルのないあなたでも簡単に音楽を作れるのです。
テキストから音楽を生成
テキストから音楽を生成するAIは、ユーザーが入力した言葉やフレーズを解析し、それに合った感情やテーマを持つ音楽を自動で作成します。
一つの言葉からさまざまな連想ができるため、文章のセンスはかなり問われるでしょう。
例えば、「京都」と言われると何を想像しますか?
- 日本文化を感じる建物
- 神社
- 和菓子
- 紅葉
などが連想できると思います。
AIも同じく一つの言葉から連想を行うので、「京都」というテキストを与えるだけで、それに近い音楽を生成してくれます。
音楽データから音楽を生成(編曲)
既存の音楽から新しい楽曲を生成するAI技術は、複数の楽曲を解析し、その特徴を学習して新たな音楽を作り出します。
また、編曲としても利用できるでしょう。
これにより、アーティストが新しいインスピレーションを受けたり、新しい発見にも繋がります。
おすすめの音楽生成AI
実際に音楽生成AIを紹介していきます。
mubert
mubertはテキストを入力するだけで、歌詞を含まない音楽を生成してくれます。
当サイトが運営しているYouTubeチャンネルでは、冒頭のBGMとして利用しております。
suno
sunoでは日本語の歌詞を含んだ音楽を生成してくれ、3分以内の音楽を作ってくれます。
歌詞を勝手に作ってくれることもできますが、自分で指定することも可能です。
音楽生成AIの活用例とは?
現在インターネットの高速化により、動画コンテンツや音声コンテンツの利用が当たり前になっており、耳から受け取る情報も急増しています。
特にYouTube動画やTikTokに投稿されている動画にも音楽が利用されており、エンタメ系、ビジネス系、クリエイティブ系など、さまざまな分野で音楽が必要です。
そんな場面でも生成AIが今後活躍することでしょう。
SNSのオープニングなどのBGM
YouTubeクリエイターやライブ配信の際に独自のBGMを作成することで、他チャンネルと差別化することもできます。
特にYouTubeで動画を見ていると、人気のBGMが多く利用されており、他のチャンネルを見ていても同じ感じに思えてしまいます。
ただ、それが安心感を与えることに繋がりますが、時には独自のBGMを利用したいと感じることもあるでしょう。
そのような場合に音楽生成AIを活用できます。
昔の名曲をもとに新しい音楽を生成
昔活躍した音楽家やミュージシャンを復活させることも可能です。
生成AIがベートーヴェンの「交響曲第10番」を完成させ、作成途中だった音楽がこのような形で完成しました。
また、「AI美空ひばり」は作曲ではありませんが、歌い方や歌声をヤマハ株式会社がAIに学習させ、NHKのコンサートを開きました。
将来的には、尾崎豊の名曲を作成して「50の夜」が生み出されることもあるかもしれません。
音楽生成AIのメリットとは?
音楽生成AIは、音楽制作スキルが不要で、高価な専用ソフトウェアが不要です。
また、他の楽曲と被らないメリットなどが存在します。
技術が不要で簡単に音楽が作れるように
音楽生成AIは、音楽の知識や、作曲技術がないユーザーでも簡単に音楽を作成できます。
ユーザーはジャンルや気分、使用する楽器の種類などの情報を入力するだけで、AIがそれに基づいて楽曲を生成します。
これにより、音楽制作をもっと多くのユーザーが体験することができ、クリエイティブの表現がさらに広まるでしょう。
専用のソフトなどが不要
音楽制作では高価なソフトウェアや機材が必要ですが、音楽生成AIを使用する場合、これらの専用ツールは不要です。
クラウドベースのAIサービスを利用することで、どこからでもアクセスが可能で、追加のコストをかけずに音楽制作を始めることができます。
他のYouTube動画のBGMと被らない
YouTubeなどで動画を制作する際、音楽生成AIを使用することで、他の動画と音楽が被らずに済みます。
AIによって生成される音楽は完全にオリジナルで、ユーザーの具体的な要望に基づいて作成されるため、そのチャンネル独自の音楽を制作できます。
音楽生成AIのデメリットとは?
音楽生成AIは多くの可能性を秘めていますが、現状はいくつかの課題や制限も存在します。
これらのデメリットを理解することで、適切な利用方と期待値を下げずに楽しめるでしょう。
一曲作るのはまだ難しい
音楽生成AIは短い音楽を生成することができますが、商業的にリリース可能なクオリティの完全な楽曲を作ることは現状難しいです。
この技術はまだまだまだ進化中で、曲全体の構成や、流れを自然に作り出すことには限界があります。
音楽プロデューサーや作曲家の場合、アイディア出しとしてしか利用できないでしょう。
歌詞に日本語が入るとたまにぎこちない
特に日本語など、歌詞が入る場合、ぎこちないこともあるでしょう。
日本語の歌詞には、言葉の選び方や韻の踏み方、言い回しに独特の美学が求められることが多いです。
現在のAI技術ではこれを完璧に捉えることが難しいです。
音楽生成AIを活用した歌手が出てくるかも
技術の進化とともに、音楽生成AIを活用した新たな形のアーティストや、歌手が現れるかもしれません。
これから出てくるかもしれないAI歌手は、人間のアーティストとは異なる新しいスタイルや音楽を生み出し、音楽業界に新たな衝撃を与えるかもしれません。
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