今回はOpenAIのAIサービスの使い方を紹介していきます。
「パソコンがとにかく苦手で、ExcelやPowerPointすらまともに扱えない」
「今から生成AIなんて遅いかな?」
「難しいことは覚えられない」
と思っているそこのあなた。
だからこそ、生成AIを使ってみて欲しいのです。
なぜなら、簡単に扱えるからです。
AI技術の進化はめざましく、なかでもOpenAIが開発したChatGPT、DALL-E、そしてSoraは大きな注目を集めています。
ChatGPTは自然な文章生成に優れ、DALL-Eは高品質な画像を生成し、Soraは動画生成AIとして仕事やクリエイティブシーンでの活用が広がっています。
本記事では、それぞれの特徴や具体的な使い方をわかりやすく解説していきますので、AIを使った新しいクリエイティブやビジネス展開に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPTやSoraを開発したOpenAIとは?
OpenAIは、先端的な人工知能(AI)の研究・開発を行う企業として、近年は高精度の自然言語処理や画像生成技術を次々と発表し、世界的に大きな注目を集めています。
「ChatGPT」や「DALL-E」といった生成AIサービスは、多くの企業や個人ユーザーにとって欠かせない存在となりました。
そして最近では、動画生成AI「Sora」を公開し、その革新的な機能がさらに話題を呼んでいます。
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAIが開発した高性能なAI言語モデルで、人間が書いたように自然な文章を生成できる点が特徴です。
仕事や研究、クリエイティブな制作活動など、幅広い分野で注目を集めています。
メッセージアプリを使うような感覚で操作できるため、初めての方でも気軽に利用できるのが魅力です。
たとえば、メールや会議資料のテンプレートを数秒で作成したり、複雑な情報を小学生でも理解できるようにわかりやすく変換できます。
こうした機能を活用すれば、業務効率の大幅な向上や、よりスムーズなコミュニケーションにつながるでしょう。
DALL-Eとは
DALL-Eは、高品質な画像を生成してくれるOpenAIの画像生成AIです。
わずか数秒で、イラストやリアルな写真風の画像など、さまざまなスタイルを自在に生み出せるため、仕事から制作活動まで幅広く活用できます。
以前はChatGPTとは別のページで利用する必要がありましたが、現在はChatGPT内でDALL-Eを直接利用できるようになり、操作がさらに簡単になりました。
たとえば、「〇〇のイラストを生成してください」といったテキスト指示をChatGPTで入力するだけで、DALL-Eが画像を瞬時に生成してくれます。
さらに、好みに合わせて画像の特徴やテイストを細かく設定することも可能です。
こうした手軽さから、オリジナル素材を素早く作成したい方や、新しいアイデアを可視化したい方に特におすすめです。
Soraとは
Soraは、OpenAIが開発した動画生成AIで、テキスト情報をもとに動画を生成できる高性能な技術を備えています。
いままでは、動画制作には撮影や編集といった専門的なスキルが必要でしたが、Soraならテキストを入力するだけで短時間で映像を作り出せます。
今後は広告や教育動画、エンターテインメントなど、さまざまな分野での活用が期待されており、動画制作にかかる時間やコストの大幅削減が可能になると注目を浴びています。
さらに、アップデートによって表現力やカスタマイズ性が向上すれば、クリエイティブの新たな可能性を切り開く存在としてますます期待が高まるでしょう。
ChatGPTやSoraを始める方法
OpenAIのアカウントひとつあれば、文章、画像、動画の生成が可能なので、まずは無料で登録してみましょう。
では早速OpenAIのアカウントを作成して、生成AIを触ってみましょう。
まずはメールアドレスを準備しておいてください。
アカウント登録
はじめに「https://chatgpt.com/」にアクセスしてください。

緑色の「サインアップ」ボタンがあるのでクリックしてください。

メールアドレスを入力してから、パスワード作成と、画面の指示に従って進めてください。
そうすればアカウント作成が完了します。
無料と有料プランの違い
プラン | 料金 | 機能 |
---|---|---|
Free | 無料 | ・最上位モデルは利用できない ・一個前のモデルは利用できる ・画像生成(24時間で数枚) |
Plus | USD $20/月額 | ・無料プランの機能を制限なしに利用できる ・FreeプランとProプランで利用できる、中間モデルが利用できる ・画像生成 ・Soraで大体50本動画を生成できる |
Pro | USD $200/月額 | ・最上位モデルが制限なく利用できる ・新機能が優先的に利用できる ・Soraで大体500本動画を生成できる |
Team | 1人あたり月額25ドル | 組織単位で利用できる |
料金に関しては上記の通りですが、初めて使うのであれば、無料で全く問題ありません。
最近無料版でも最新のモデル(制限がかかるのは早い)も扱えるようになり、お試しには十分過ぎるでしょう。
スマホアプリ
スマホアプリ版ChatGPTは、iOSとAndroidの両方に対応しており、いつでも手軽にAIとのやり取りが可能です。
メッセージアプリのようにテキストでやり取りが可能ですが、ビデオ通話のような機能があり、カメラで撮影したものを話しながらリアルタイムでやり取りできます。
画面のマイクアイコンをタップするだけで、音声で質問や指示が入力できるので、手が離せない場面でも活用できます。
AIからの回答を音声で聞くことができ、まるで会話しているような体験ができます。
語学学習や発音練習にも役立つ機能です。
ただし、スマホアプリ版ではGPTsの作成が行えないなど、一部制限があります。
さらに、ChatGPTを使った個人開発アプリも存在しますが、まずは公式アプリから試してみるのがおすすめです。
パソコン版
パソコン版ChatGPTは、Webブラウザ経由で利用できるだけでなく、WindowsやmacOS向けの専用アプリも提供されています。
パソコンならではの大きな画面を活かして、長文入力や複数のファイルを同時に扱う作業がスムーズに行えます。プラグインの利用やコード編集など、より複雑な操作にも適しています。
また、ショートカットキーでも呼び出せるので、一秒も無駄にすることなく利用できます。
データ分析やグラフ作成のために、ファイルを直接アップロードしてChatGPTに依頼することができます。
Web
Open AIの機能をフル活用したい方や、ソフトがパソコンに対応していない場合は、Web版のChatGPTを利用しましょう。
Web版は全ての機能に対応しており、さまざまなサービスが利用できます。
特に最新機能はWeb版から公開されますので、一度Web版も利用してみましょう。
ChatGPTで文章を生成する方法
では初めに、誰でも直感的に使える、ChatGPTの使い方を紹介していきます。
- まず、AIにやってほしいことを、入力ボックスに入力します。
- 「送信」ボタンをクリックすると、ChatGPTが入力に応じて文章を生成します。
- 生成結果をもとに、さらに追加で指示を送ったり、評価をすることができます。
普段のメッセージアプリを使う感覚で操作できるため、初心者でも気軽に利用できます。
また、入力するプロンプト(AIへの指示)の内容次第で、AIからの返答が大きく変わるのも魅力です。
慣れてきたら、より的確なプロンプトを工夫することで、さらに質の高い文章を生成できるようになります。
会話履歴も保存されるため、AIにやって欲しいことが変わる場合は、新しいチャットを作成しましょう。
AIモデルの変更
ChatGPTは一つのAIが動いているわけではなく、いくつかモデルを変更できます。
最新バージョンはブログで公開していますが、撮影時点ではo1 Proが最上位モデルです。
2024年に注目を集めた4oは無料でも利用できるようになりました。
モデル名 | 特徴 | 利用可能プラン |
---|---|---|
GPT-4o | マルチモーダル対応(テキスト、画像、音声)、応答速度が速い。 | 無料を含む全てのユーザー |
GPT-4o mini | GPT-4oの軽量版、コスト効率が高く、応答速度がさらに向上。 | 無料を含む全てのユーザー |
ChatGPT o1 | 高度な推論能力と問題解決能力に特化、特に数学やプログラミングで高いパフォーマンスを発揮。 | ChatGPT Plus、Proプラン |
ChatGPT o1 Pro | o1の上位版、さらに高度な計算能力と信頼性を持ち、専門分野(データサイエンス、プログラミング、法務)に強み。 | ChatGPT Proプラン |
ChatGPT o3 | 高度な推論やプログラミングが一流レベル。 専門家より知識レベルが高い場合もある。 | 未公開 |
ファイルのアップロード
ChatGPTでは、ファイルや画像を直接アップロードして分析させることが可能になりました。
さらに、Google DriveやOneDriveと連携することで、クラウド上のファイルをスムーズにChatGPTへアップロードできます。
たとえば、PDFをアップロードすれば、契約書の重要事項を抽出したり、データを可視化・統計分析ができます。
また、画像ファイルをアップロードすると、写真や図表の内容を解析してテキスト化したり、写真の特徴なども教えてくれます。
Advanced Voice Mode
「Advanced Voice Mode」は、AIと会話できるサービスで、より人間に近づいた話し方をしてくれます。
このモードでは人間らしい抑揚や感情表現、会話の割り込みが可能で、平均応答時間は1秒以内と、まるで人間と話しているような感覚です。
利用方法は簡単で、スマートフォンのChatGPTアプリを起動し、画面右下の音声アイコンをタップするだけです。
PCアプリ(Mac/Windows)やブラウザ版でも利用可能です。
ChatGPT Search
ChatGPTは特定の期間までの情報しか持っていませんでしたが、ChatGPT Searchの導入により、最新の情報も提供できるようになりました。
さらに、回答には情報源へのリンクが含まれており、ユーザーは詳細を直接確認することができます。
そのためファクトチェックなども以前より簡単になりました。
Canvas
Canvasはライティングやプログラミングをするときに役立つ機能です。
今までの機能でライティングやプログラミングを行うと、会話形式なので、ひとつひとつの会話が長くなってしまいます。
また、少し修正したものは、コピーして提供する必要があったので、なかなか面倒な作業です。
ですが、Canvasを利用することで、エディター画面で編集を行えるので、より効率よく修正作業を進めめられます。
選択すると質問ボックスが表示されるので、追加の質問はここから行いましょう。
ChatGPTはそれに対して回答をしてくれます。
DALL-Eで画像を生成する方法

DALL-Eは、OpenAIが提供する画像生成AIで、テキストを入力するだけで高品質な画像を生成してくれます。
現在はChatGPT内で利用できるため、以下のような手順で簡単に試すことが可能です。
- ChatGPTを開く
- 「○○の画像を生成してください」と入力してリクエスト
無料ユーザーでも1日数回まで画像生成が可能なので、まずは気軽に試してみてください。
また、横長・縦長・正方形といった画像の比率やサイズも自由に指定できるので、お好みに合わせた作品を作り出せます。
Soraで動画を生成する方法
Soraは、AIを活用した動画生成ツールで、テキスト情報を元に、動画を生成してくれます。
- 画面左側のメニューバーから「Sora」を選択
- 別ページに移動するので、そこから動画を生成
Soraもテキストや画像に対応しており、生成方法は様々です。
下記で細かい設定ができますが、縦横比以外は設定を大きくすれば、消費クレジット数が増加します。

項目 | 表記 | 内容 |
---|---|---|
ファイルアップロード | + | 画像や動画をアップロード。 もしくはすでにアップロードしたファイルを選択。 |
Presets | 本のマーク | 動画のスタイルをあらかじめ設定できる。 自作も可能。 |
縦横比 | 1:1 16:9 9:16 | 動画の形を選択できる。 |
画質 | 480p 720p 1080p | 動画の画質を選択できる。 |
長さ | 5 10 15 20 | 動画の時間を選択できる。 |
生成数 | 1 2 4 | 一つのプロンプトから動画をいくつ同時に生成できるか選択できる。 |
文章から動画を生成する方法
ChatGPTのように、テキストを入力するだけで動画を再生できます。
エンターキーを押すとすぐに生成が始まるので、確定には注意しましょう。
画像もしくは動画から動画を生成する方法
ファイルをアップロード後は、追加でテキストで指示ができるので、細かいプロンプトを設定しましょう。
Storyboardで動画を生成する方法

Storyboardは時系列でプロンプトを設定できるので、より細かい設定が可能です。
例えば、0秒目は「桜が綺麗な景色」だとして、3秒目から「紅葉が綺麗な景色」のように設定できます。
プロンプトだけだと秒数指定が難しいですが、Storyboardを利用することで、より目指す動画に出会えるかもしれません。
ポイントはStoryboardの間隔をある程度開けることで、自然な動画の変化が実現できます。
ChatGPTやSoraは初心者におすすめ
以上が、初心者でも取り組みやすいOpenAIのポイントでした。
操作が直感的でわかりやすく、文章や画像の生成など多彩な使い方があるのが魅力です。
これを機に、OpenAIのサービスを活用してみてはいかがでしょうか?
慣れてくると、より効率的なプロンプトの使い方や応用テクニックも身につきますので、ぜひいろいろと試してみてください。
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